すいてき

水滴

目取真俊 1997 第117回 芥川賞 受賞

紹介 About

『水滴』は、沖縄の老人の足から水が流れ出すという奇妙な出来事を起点に、戦争の死者と生者の現在が交わる短篇です。民話的な幻想と生活のユーモアを重ねながら、沖縄戦の記憶が日常の身体へ戻ってくる瞬間を描きます。荒唐無稽な設定の奥に、加害と悔恨、共同体の記憶が沈んでいる点が読みどころです。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧で第117回芥川賞受賞作として確認できます。文学賞の世界では『文學界』1997年4月号掲載も確認でき、目取真俊の代表作として広く参照される作品です。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第117回 芥川龍之介賞 (1997年上半期)

目取真俊のほかの収録作 More

  1. 001 1999 魂込め まぶいぐみ 初出・単行本(朝日新聞社、1999年8月刊行)。表題作の初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『魂込め』は、沖縄の風土と戦争の記憶を背景に、失われたものの声や共同体の奥行きを描く短篇集です。表題の「まぶいぐみ」は魂を込め直すという沖縄の言葉に由来し、目取真俊の文学に通底する記憶と傷の主題が強く表れています。 沖縄戦争の記憶死者