しろいかみ
白い紙
紹介 About
イラン・イラク戦争下のイランの地方都市。成績優秀な高校生の男女が、勉強を口実に心を通わせていく。だが前線が近づくにつれ、家族の事情と戦争の影がふたりの未来を静かに引き裂いていく。日本語を母語としない書き手が、平易で簡潔な日本語によって戦時下の日常と若い恋の痛みを描き、戦争文学と青春小説を重ねてみせた。受賞作は「サラム」を併録した単行本『白い紙/サラム』(文藝春秋、2009年8月)として刊行された。
評価 Reception
非漢字圏出身者として初めての文學界新人賞受賞であり、大きく報道された。同作で第141回芥川賞候補となり、翌年「拍動」でも再び候補に。日本語文学の担い手の広がりを象徴する受賞として語られることが多い。