せおいみず
背負い水
紹介 About
『背負い水』は、荻野アンナが三年連続候補を経て芥川賞を受けた作品です。ラブレー研究者としての言語感覚を背景に、肉体、性、笑いを奔放な語りで絡ませます。湿った私小説性よりも、身体と言葉がはねるようなユーモアが前面に出る作品です。
評価 Reception
日本文学振興会の公式一覧とNDLの文芸書紹介記事で、第105回芥川賞受賞作として確認した。NDLでは川村湊による今月の文芸書記事も確認できる。
出典 Sources
- 芥川賞受賞者一覧 - 日本文学振興会 書誌評価
公式一覧で受賞回・受賞期・掲載誌を確認。
- 芥川賞受賞作・候補作一覧(101-120回)- prizesworld 書誌
(データベース)「文學界」1991年6月号掲載を確認
- 今月の文芸書・背負い水ほか - 国立国会図書館サーチ 評価
受賞・候補歴 Awards
荻野アンナのほかの収録作 More
- 001 1990 遊機体 ゆうきたい 1990年刊。既存の『背負い水』以前の単著候補。
- 002 1991 ブリューゲル、飛んだ ブリューゲルとんだ 1991年刊。1994年に新潮文庫版も確認できる。
- 003 1992 アイ・ラブ安吾 アイラブあんご 1992年刊。1995年に朝日文庫版も確認できる。
- 004 1992 コジキ外伝 コジキがいでん 1992年刊。手製複製本ではなく岩波書店の一次刊本を候補化。
- 005 1994 桃物語 ももものがたり 1994年刊。タイトル上、昔話/物語の再話・変奏の可能性がある。
- 006 1994 食べる女 たべるおんな 1994年刊。食と女性を主題に含む可能性が高い。
- 007 2002 けなげ けなげ 2002年刊。NDLで単著として確認できる。
- 008 2005 蟹と彼と私 『蟹と彼と私』は、荻野アンナが『すばる』連載を経て集英社から刊行した作品です。癌という重い題材を、病の記録だけに閉じず、語りの跳躍、言葉のずれ、奇妙なユーモアによって多層化しています。身体と死をめぐる切実さと、荻野作品らしいパロディ的な文体感覚が同居する一冊です。
- 009 2009 殴る女 なぐるおんな 2009年刊。連載後に集英社から刊行されたとみられる。
- 010 2015 電気作家 でんきさっか 2015年刊。NDLで単著として確認できる。
- 011 2017 カシス川 カシスがわ 2017年刊。NDLで荻野アンナ著として確認できる。