おとしもの

落としもの

横田創 2018

紹介 About

踏切のあいだに落ちていたバッグを「わたし」が落とし主より先に奪い取ってしまう表題作をはじめ、寝たきりの祖母と過ごす夏、バイト仲間との雑魚寝で身体に触れられる夜などを収める短編集。日常のすぐ脇にある他者との距離、善意と不安、死への衝動を、乾いた手触りの短篇として立ち上げる。単行本未収録だった6作品をまとめた一冊で、境界の曖昧さと不穏さが読みどころになる。

評価 Reception

Books出版書誌データベースの書店員推薦文では、多数の視線と声、境界の曖昧さ、他者を抱え込む堪え難さ、死への衝動を抱えた人間像が評価点として挙げられている。これらは出版社ページ掲載の推薦文であり、文学賞公式や新聞書評ではないため、評価の根拠は販促ページ上の書店員コメントに限られる。

出典 Sources

横田創のほかの収録作 More

  1. 001 2000 (世界記録) せかいきろく 初出・群像 2000年6月号 『(世界記録)』は、第43回群像新人文学賞当選作として『群像』2000年6月号に掲載された横田創の作品です。NDLサーチでは掲載記事と2000年8月刊の講談社単行本書誌を確認できます。公開Webで内容紹介・選評本文は確認できないため、作品内容や文体の説明は追加調査まで保留します。 文芸誌掲載 第43回 群像新人賞
  2. 002 2002 裸のカフェ はだかのかふぇ 単行本・講談社 横田創が2002年に刊行した作品で、公開情報では詳細な梗概がまだ薄い。カフェという開かれた場所と「裸」のイメージから、人間関係や自己露出の不穏さを扱う作品として暫定整理する。内容細部と批評上の評価は、現物・書評確認を優先したい。 アイデンティティ孤独と疎外身体
  3. 003 2010 埋葬 まいそう 単行本・早川書房 『埋葬』は、死者を葬る行為を通じて、記憶、喪失、残された者の時間を描く横田創の小説です。埋葬は終わらせる儀式であると同時に、過去を地中に置いたまま忘れられない行為でもあります。静かな不穏さのなかで、死と生活の境界を読む作品です。 死と喪失記憶家族