なにもしてない

なにもしてない

笙野頼子 1991 第13回 野間新人賞 受賞

紹介 About

『なにもしてない』は、生きている実感を求めて現実と幻想のあいだを往還するモノローグの世界を描く作品です。日常の停滞を、単なる無為ではなく、身体と意識がずれていく感覚として押し広げます。笙野頼子の前衛的な私小説性が強く現れた初期代表作です。

評価 Reception

講談社の野間文芸新人賞公式ページで第13回受賞作として確認した。NDLでは『群像』1991年5月号など関連誌書誌を確認したが、詳細な同時代評は今回確認できていない。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第13回 野間文芸新人賞 (1991年)

笙野頼子のほかの収録作 More

  1. 001 1994 タイムスリップ・コンビナート たいむすりっぷ・こんびなーと 初出・「文學界」1994年6月号 自宅から海芝浦駅までの道程で時間が前後にスリップしていく幻想的な作品。笙野頼子の自由奔放な文体と独自の時間感覚が凝縮されており、三島賞・野間新人賞との三冠をなした。 記憶実験的文体都市・郊外 第111回 芥川賞
  2. 002 1994 二百回忌 にひゃっかいき 初出・新潮社1994年刊 主人公の「私」が父方の家で催される「二百回忌」に出席する物語。この法事には死者も蘇って参列するという異例の設定のもと、時間の歪みと幻想が交錯する。笙野頼子の幻想文学的な作風が凝縮された中短編集。第7回三島由紀夫賞受賞。 家族記憶一人称 第7回 三島賞