ほうようかぞく

抱擁家族

小島信夫 1965 第1回 谷崎賞 受賞

紹介 About

『抱擁家族』は、妻とアメリカ兵との関係をきっかけに、家庭が内側から崩れていく過程を描く長篇です。夫婦、子ども、住居、英語、アメリカ的生活様式が絡み合い、戦後日本の家族が抱えた滑稽さと痛みを浮かび上がらせます。

評価 Reception

第1回谷崎潤一郎賞受賞作。中央公論新社の公式受賞作品一覧で確認しました。小島信夫を『アメリカン・スクール』だけでなく、戦後家族小説の重要作家として見せるための追加です。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第1回 谷崎潤一郎賞 (1965年)

小島信夫のほかの収録作 More

  1. 001 1954 アメリカン・スクール あめりかん・すくーる 初出・「文學界」1954年9月号(第32回芥川賞受賞、庄野潤三「プールサイド小景」と同時受賞) 『アメリカン・スクール』は、占領下日本の英語教師たちがアメリカ人学校を見学する一日を描く短篇です。英語を教えながら英語に怯える教師たちの滑稽さを通して、敗戦後の対米感情と自意識のゆがみが浮かびます。小島信夫らしいユーモアと違和感のある会話が、戦後日本の心理的占領状態を照らします。 戦争言葉と言語同調圧力 第32回 芥川賞
  2. 002 1997 うるわしき日々 うるわしきひび 単行本・読売新聞社 NDLサーチで1997年10月刊の読売新聞社版単行本、関連論考「雨漏りする戦後・家という思想」を確認できる。 老い家族戦後
  3. 003 2006 残光 ざんこう 初出・「新潮」2006年2月号に同題作の掲載書誌あり。 NDLサーチで「新潮」2006年2月号掲載書誌、2006年5月刊の新潮社版単行本、水声社『小島信夫長篇集成』収録を確認できる。 老い記憶文学