げるまにうむのよる

ゲルマニウムの夜

花村萬月 1998 第119回 芥川賞 受賞

紹介 About

『ゲルマニウムの夜』は、かつて暮らした修道院兼教護院へ、殺人の後に戻ってくる青年を中心にした長篇です。信仰の場であるはずの空間に、暴力、性、罪悪感が濃密に入り込み、聖と俗の境界が崩れていきます。荒々しい身体感覚と過剰な熱量によって、逃げ場のない生を押し出す作品です。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧で第119回芥川賞受賞作として確認できます。同回では藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』と同時受賞しており、文学賞の世界では『文學界』1998年6月号掲載も確認できます。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第119回 芥川龍之介賞 (1998年上半期)

花村萬月のほかの収録作 More

  1. 001 1990 ゴッド・ブレイス物語 ごっど・ぶれいすものがたり 単行本・集英社 集英社から1990年2月に刊行された花村萬月の未登録単行本。 音楽若者放浪
  2. 002 1992 ブルース ぶるーす 単行本・角川書店 角川書店から1992年8月に刊行された花村萬月の未登録単行本。 音楽暴力若者
  3. 003 1997 皆月 初出・単行本(講談社、1997年2月刊行)。初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『皆月』は、花村萬月が芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』の前後に書いた長篇小説です。妻に金を持ち逃げされた中年男が、義弟や風俗で働く女性との関係のなかで、傷ついた生活を立て直していきます。暴力や性を含む花村作品らしい荒い手触りのなかに、再生の物語が置かれています。 再生家族
  4. 004 1998 二進法の犬 にしんほうのいぬ 単行本・光文社 光文社から1998年11月に刊行された長編小説。NDLで単行本と文庫版を確認。 身体暴力生と死