えんまく

煙幕

深津望 2006 第49回 群像新人賞 優秀作

紹介 About

14歳の「わたし」は、細胞分裂を繰り返しながら成長し、「14年戦争を生き抜いてきた」という感慨を抱いて生きている。理科教師の川端、クラスメイトの衣川、母を捨てた川端と名乗る男、プロデューサー——複数の登場人物が重なり合い、誰が誰なのか分からないまま視点が次々と入れ替わる。読者を文字どおり煙に巻く実験的な構成そのものを賭け金にした、挑戦的な優秀作。

評価 Reception

第49回群像新人文学賞で当選には至らなかったが、選考委員の加藤典洋が強く推して優秀作に選ばれた。受賞作「無限のしもべ」より文章力・構成力で上と評する書評もあったが、単行本化はされていない。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

優秀作 第49回 群像新人文学賞 (2006年)

深津望のほかの収録作 More

  1. 001 2008 壁の向こうの彼女 かべのむこうのかのじょ 初出・「群像」2008年9月号(第63巻第9号) 『壁の向こうの彼女』は、第49回群像新人文学賞優秀作『煙幕』の作者・深津望が「群像」2008年9月号に発表した作品です。NDLサーチでは雑誌記事として、掲載誌・巻号・ページを確認できます。公開Webで梗概や本文内容を確認できないため、作品内容の説明は掲載情報に限定します。 短篇文芸誌掲載