あなたがわたしをたけやりでつきころすまえに

あなたが私を竹槍で突き殺す前に

李龍徳 2018 第42回 野間新人賞 受賞

紹介 About

排外主義が強まる近未来の日本で、在日コリアン三世の柏木太一を中心にした若者たちが、それぞれの怒りと恐怖を抱えながら反攻を企てる長編。『文藝』連載を経て単行本化され、ヘイト、国家、在日性、仲間との連帯を、切迫した群像劇として描く。タイトルの過激さを、差別される側が追い詰められていく社会状況の比喩として読ませる作品。

評価 Reception

第42回野間文芸新人賞受賞作。講談社の野間文芸新人賞公式一覧で受賞を確認でき、河出書房新社公式ページでも単行本刊行・初出情報を確認できる。独立した書評・選評本文の詳細は今回の確認範囲では深掘りしていない。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第42回 野間文芸新人賞 (2020年)

李龍徳のほかの収録作 More

  1. 001 2014 死にたくなったら電話して しにたくなったらでんわして 初出・「文藝」2014年冬号 大阪・十三のキャバクラで働く初美と出会った浪人生・徳山が、外部とのつながりを失い、悪意と厭世へ引き込まれていく。河出書房新社の紹介では、初美が語る残虐史と徳山の関係の断絶が軸に置かれ、現代の「心中もの」と位置づけられている。欲望、虚無、言葉の呪術性が破滅へ向かって濃密に絡む、強い閉塞感のある作品。 孤独と疎外死と喪失 第51回 文藝賞