とうぼうしゃ
逃亡者
紹介 About
第二次大戦後から現代へまたがる逃亡と追跡を軸に、暴力、信仰、戦争の記憶が絡み合う長編。中村文則が得意とする犯罪小説的な緊張を保ちながら、個人の罪と歴史の暗部が切り離せないものとして立ち上がる。五百ページ規模の構成で、サスペンスの推進力と思想的な問いを並走させる読みどころがある。
評価 Reception
OpenBDの書評掲載情報では、佐々木敦による東京新聞・中日新聞朝刊(2020年6月13日)、山城むつみによる日本経済新聞朝刊(2020年6月20日)の書評掲載が確認できる。ただし本文評価は今回確認できていないため、評価の要点は未記載。
出典 Sources
- 幻冬舎公式『逃亡者』 紹介書誌
- 国立国会図書館サーチ『逃亡者』 書誌
- OpenBD『逃亡者』 評価書誌
東京新聞・中日新聞朝刊、日本経済新聞朝刊の書評掲載情報を確認。本文は未確認。
中村文則のほかの収録作 More
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- 005 2007 最後の命 さいごのいのち 『最後の命』は、少年時代の傷と再会、罪の記憶をめぐって、人が最後に何を拠りどころに生きるのかを問う作品です。中村文則らしい暗い心理描写が、暴力や孤独を抽象化せず、身体に残る感覚として描きます。過去に囚われた人物が他者との関係を回復できるのかが、緊張を生みます。
- 006 2009 何もかも憂鬱な夜に なにもかもゆううつなよるに 『何もかも憂鬱な夜に』は、死刑囚と向き合う若い刑務官が、自らの孤独な子供時代と現在を重ねていく中村文則の長篇です。犯罪や死刑制度の問題は、単なる社会的題材ではなく、人が他者の罪をどう受け止めるかという倫理の問いになります。暗い語りの中に、救いの可能性がかすかに残ります。
- 007 2009 世界の果て せかいのはて 『世界の果て』は、中村文則が世界の終端に立たされたような人物の孤独や罪の感覚を描く作品です。題名は地理的な果てというより、他者との関係や倫理が行き詰まる場所を示しているように読めます。暗い心理描写と、逃げ場のない空気が特徴です。
- 008 2009 掏摸 スリ 『掏摸』は、天才的なスリ師が闇の組織に支配され、逃げ場のない選択へ追い込まれていく中村文則の長篇です。犯罪小説の緊張を持ちながら、偶然、宿命、倫理の問題が強く前面に出ます。都市の雑踏と孤独な身体技術が結びつく、暗く硬質な作品です。
- 009 2010 悪と仮面のルール あくとかめんのるーる 悪と仮面のルールは、中村文則による2010年発表の作品です。単行本は講談社(2010年)。
- 010 2011 王国 おうこく 王国は、中村文則による2011年発表の作品です。単行本は河出書房新社(2011年)。
- 011 2012 惑いの森 まどいのもり バーに現れる男、手紙を待つ郵便局員など、愛おしき人々の日常が連鎖する50の短編集。
- 012 2012 迷宮 めいきゅう 迷宮は、中村文則による2012年発表の作品です。単行本は新潮社(2012年)。
- 013 2013 去年の冬、きみと別れ きょねんのふゆきみとわかれ 去年の冬、きみと別れは、中村文則による2013年発表の作品です。単行本は幻冬舎(2013年)。
- 014 2014 A えー Aは、中村文則による2014年発表の作品です。単行本は河出書房新社(2014年)。
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