しゅっぱつはついにおとずれず

出発は遂に訪れず

島尾敏雄 1964

紹介 About

『出発は遂に訪れず』は、島尾敏雄が特攻隊長として出撃直前に終戦を迎えた体験と深く結びつく、戦争小説系の代表作の一つです。NDLサーチでは1964年に新潮社から刊行された211ページの単行本として確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概や初出情報を十分に確認できなかったため、ここでは内容を断定しすぎず、島尾の戦争体験をめぐる作品群に位置づけて記録します。

評価 Reception

NDLサーチで1964年新潮社版の書誌を確認した。作品単独の文学賞受賞・候補歴、主要書評、レビューブログ、文学系YouTube紹介は今回の確認範囲では見つからなかった。

出典 Sources

島尾敏雄のほかの収録作 More

  1. 001 1959 死の棘(初期連作) しのとげ(しょきれんさく) 初出・「文學界」「群像」1959〜1960年に連作短篇として分載開始(「家の中」「家の外で」など)。初刊単行本は1960年講談社、完結版は1977年新潮社刊。 『死の棘(初期連作)』は、妻の精神疾患と夫婦生活の崩壊を、逃げ場のない一人称で書き継いだ私小説的連作です。家庭という最も近い場所が病と疑念によって変質していく過程を、苛烈な自己凝視で描きます。のちに完結版へ至る島尾敏雄文学の中心的モチーフが、初期の連作段階からすでに現れています。 夫婦家族