しまお としお

島尾敏雄

b.1917 — d.1986

略歴 Profile

兵庫県生まれ。九州帝国大学法文学部卒。特攻隊長として出撃直前に終戦を迎えた体験と、妻の精神疾患との壮絶な生活を「死の棘」として書き続けた。シュールレアリスム的な短篇と南島論で戦後文学に独自の位置を占める。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1959年から1964年に及びます。主題や読み味では孤独と疎外、痛切、陰影、家族、記憶といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1959 死の棘(初期連作) しのとげ(しょきれんさく) 初出・「文學界」「群像」1959〜1960年に連作短篇として分載開始(「家の中」「家の外で」など)。初刊単行本は1960年講談社、完結版は1977年新潮社刊。 『死の棘(初期連作)』は、妻の精神疾患と夫婦生活の崩壊を、逃げ場のない一人称で書き継いだ私小説的連作です。家庭という最も近い場所が病と疑念によって変質していく過程を、苛烈な自己凝視で描きます。のちに完結版へ至る島尾敏雄文学の中心的モチーフが、初期の連作段階からすでに現れています。 夫婦家族

単行本

  1. 001 1959 死の棘(初期連作) しのとげ(しょきれんさく) 単行本・講談社 『死の棘(初期連作)』は、妻の精神疾患と夫婦生活の崩壊を、逃げ場のない一人称で書き継いだ私小説的連作です。家庭という最も近い場所が病と疑念によって変質していく過程を、苛烈な自己凝視で描きます。のちに完結版へ至る島尾敏雄文学の中心的モチーフが、初期の連作段階からすでに現れています。 夫婦家族
  2. 002 1964 出発は遂に訪れず しゅっぱつはついにおとずれず 単行本・新潮社 『出発は遂に訪れず』は、島尾敏雄が特攻隊長として出撃直前に終戦を迎えた体験と深く結びつく、戦争小説系の代表作の一つです。NDLサーチでは1964年に新潮社から刊行された211ページの単行本として確認できます。公開Webで信頼できる詳細梗概や初出情報を十分に確認できなかったため、ここでは内容を断定しす… 戦争記憶死と喪失