おひるのたびにさようなら

おひるのたびにさようなら

安戸悠太 2008 第45回 文藝賞 受賞

紹介 About

会社の昼休み、外階段で繰り広げられる主人公・真司と先輩女子社員たちの秘密の遊び。真司の役目は、近くの病院で音声を消した昼ドラを眺め、想像で補った物語を先輩に報告することだ。見ることと聞くことのずれ、語り直された物語と現実の重なりを入れ子状に組み上げ、ささやかな昼の儀式の終わりをせつなく描く。メディアの特性を反転させる着想が光る、わずか132ページの掌篇的長篇。

評価 Reception

選考委員の斎藤美奈子は「メディアの特性を反転させたきわめて観念的な作品」と評し、藤沢周は内と外の物語が重なり合う入れ子構造の冒険心と遊び心を称えた。

受賞・候補歴 Awards

受賞 第45回 文藝賞 (2008年)