にっしょく

日蝕

平野啓一郎 1998 第120回 芥川賞 受賞

紹介 About

『日蝕』は、15世紀フランスを舞台に、若い修道士が異端的な知と神秘の気配を追っていく中篇です。文語的で格調の高い文体を前面に出し、歴史小説、宗教小説、幻想小説の要素を重ねながら、日蝕という瞬間へ向けて緊張を高めます。デビュー作でありながら、古典的な知と現代文学の技巧を接続した点が読みどころです。

評価 Reception

日本文学振興会の公式一覧で第120回芥川賞受賞作として確認できます。文学賞の世界では『新潮』1998年8月号掲載も確認でき、既存データにあるベストセラー性や最年少受賞の評価は追加の書誌・新聞資料で継続確認が必要です。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第120回 芥川龍之介賞 (1998年下半期)

平野啓一郎のほかの収録作 More

  1. 001 2018 ある男 あるおとこ 初出・「文學界」2018年6月号に掲載。2018年9月、文藝春秋より単行本刊行。 『ある男』は、戸籍上の名前と実際に生きた人物が一致しないという謎から、個人の同一性、家族、出自、社会的偏見を掘り下げる長篇です。弁護士の城戸が亡くなった依頼者の夫の身元を追う構成を通じて、他者を知ることの困難さが浮かび上がります。ミステリ的な構成を取りながら、平野啓一郎が継続して扱ってきた「分人」的… アイデンティティ家族差別