ひらの けいいちろう

平野啓一郎

b.1975

略歴 Profile

愛知県蒲郡市生まれ、福岡県北九州市育ち。京都大学法学部卒。在学中に書いた「日蝕」を1998年に新潮へ投稿し、1999年に第120回芥川賞を受賞。当時最年少(23歳)での受賞で40万部のベストセラーとなった。以後「葬送」「マチネの終わりに」など大作を次々発表し、「分人」という概念を提唱する思想家・文化人としても活躍する。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1998年から2018年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味ではアイデンティティ、家族、記憶、緊張感、差別といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1998 日蝕 にっしょく 初出・「新潮」1998年8月号 『日蝕』は、15世紀フランスを舞台に、若い修道士が異端的な知と神秘の気配を追っていく中篇です。文語的で格調の高い文体を前面に出し、歴史小説、宗教小説、幻想小説の要素を重ねながら、日蝕という瞬間へ向けて緊張を高めます。デビュー作でありながら、古典的な知と現代文学の技巧を接続した点が読みどころです。 信仰死と喪失長い息の文体 第120回 芥川賞
  2. 002 2018 ある男 あるおとこ 初出・「文學界」2018年6月号に掲載。2018年9月、文藝春秋より単行本刊行。 『ある男』は、戸籍上の名前と実際に生きた人物が一致しないという謎から、個人の同一性、家族、出自、社会的偏見を掘り下げる長篇です。弁護士の城戸が亡くなった依頼者の夫の身元を追う構成を通じて、他者を知ることの困難さが浮かび上がります。ミステリ的な構成を取りながら、平野啓一郎が継続して扱ってきた「分人」的… アイデンティティ家族差別

単行本

  1. 001 1998 日蝕 にっしょく 単行本・新潮社 『日蝕』は、15世紀フランスを舞台に、若い修道士が異端的な知と神秘の気配を追っていく中篇です。文語的で格調の高い文体を前面に出し、歴史小説、宗教小説、幻想小説の要素を重ねながら、日蝕という瞬間へ向けて緊張を高めます。デビュー作でありながら、古典的な知と現代文学の技巧を接続した点が読みどころです。 信仰死と喪失長い息の文体 第120回 芥川賞
  2. 002 2018 ある男 あるおとこ 単行本・文藝春秋 『ある男』は、戸籍上の名前と実際に生きた人物が一致しないという謎から、個人の同一性、家族、出自、社会的偏見を掘り下げる長篇です。弁護士の城戸が亡くなった依頼者の夫の身元を追う構成を通じて、他者を知ることの困難さが浮かび上がります。ミステリ的な構成を取りながら、平野啓一郎が継続して扱ってきた「分人」的… アイデンティティ家族差別