みず と れき

水と礫

藤原無雨 2020 第57回 文藝賞 受賞

紹介 About

東京でのドブ浚いの仕事中の事故をきっかけに故郷へ戻ったクザーノが、弟分の後を追って砂漠の向こうの幻の町へ向かう物語。ラクダを伴う旅は、父、祖父、息子、孫へと連なる一族の風景を映し出し、個人の帰郷を時代と血脈の記憶へ広げていく。砂漠、身体、回帰のイメージが反復し、現在の傷が遠い世代の記憶と重なっていく構成が特徴。公式発表が「一大叙事詩」と位置づける通り、新人賞受賞作としては大きなスケールの語りを持つ。

評価 Reception

第57回文藝賞受賞作。河出書房新社の公式発表で、応募総数2360作から選ばれたこと、同回の優秀作が新胡桃『星に帰れよ』であることを確認した。出版社ページでは「一大叙事詩」と紹介され、受賞作として単行本化されている。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第57回 文藝賞 (第57回(2020年))

藤原無雨のほかの収録作 More

  1. 001 2022 その午後、巨匠たちは、 そのごごきょしょうたちは 初出・「文藝」2021年冬季号(第60巻第4号)、2022年2月に河出書房新社から単行本化。 『その午後、巨匠たちは、』は、藤原無雨が「文藝」2021年冬季号に発表し、2022年に河出書房新社から刊行した小説です。出版社公式では、北斎、レンブラント、モネ、ダリ、ターナー、フリードリヒらの芸術家と、年齢を重ねない女性・サイトウを配した注釈小説として紹介されています。 芸術と表現時間注釈小説