まじょのむすこ
魔女の息子
紹介 About
40歳を目前にしたゲイのフリーライター・和紀。77歳の母が「老いらくの恋」に燃え始めたことで、亡き父との確執、ハッテン場の旅館で出会った男との関係、そして自分自身の来し方と否応なく向き合うことになる。ゲイ・ムーブメントの先頭に立ってきた評論家が、運動の言葉では掬えない母子の情愛と人間の弱さを、ユーモアを湛えた筆致で描いた自伝的小説。セクシュアリティを「問題」としてではなく生活として描いた点で、当時の文芸誌では先駆的な位置にある。
評価 Reception
第40回文藝賞受賞。評論家として既に著名だった40歳の受賞は、17歳の羽田圭介との同時受賞ということもあり話題を呼んだ。著者はその後も「日曜日に生まれる子」などの小説を発表している。