ふしみ のりあき
伏見憲明
略歴 Profile
1991年の評論『プライベート・ゲイ・ライフ』でカミングアウトし、90年代のゲイ・ムーブメントを牽引した評論家。『クィア・ジャパン』編集長を経て、40歳で小説家としてもデビューした。 このデータベースでは3作品を収録し、発表年は2003年から2012年に及びます。文藝賞の受賞作を含みます。主題や読み味ではジェンダー、性、息苦しい、ユーモラス、家族といった切り口から作品を探せます。
収録作品 Works
文芸誌での初出
単行本
- 001 2003 魔女の息子 まじょのむすこ 40歳を目前にしたゲイのフリーライター・和紀。77歳の母が「老いらくの恋」に燃え始めたことで、亡き父との確執、ハッテン場の旅館で出会った男との関係、そして自分自身の来し方と否応なく向き合うことになる。ゲイ・ムーブメントの先頭に立ってきた評論家が、運動の言葉では掬えない母子の情愛と人間の弱さを、ユーモ… 第40回 文藝賞
- 002 2010 団地の女学生 だんちのじょがくせい 『団地の女学生』は、団地という生活空間と女学生の視点を結びつけ、家族、学校、性をめぐる閉塞を描く伏見憲明の小説です。集合住宅の近さは共同性であると同時に、見られることや噂の圧力にもなります。成長の物語として、都市郊外の生活感とジェンダーの問題を読めます。
- 003 2012 百年の憂鬱 ひゃくねんのゆううつ 『百年の憂鬱』は、伏見憲明が長い時間の憂鬱を、性、ジェンダー、孤独の問題と結びつけて描く作品として整理できます。百年という誇張された時間は、個人の悩みを社会的な制度や歴史の重さへ広げます。公開資料では内容細部を十分に確認できていないため、書誌確認に基づく暫定的な紹介です。