きのみきのままで
生のみ生のままで
紹介 About
『生のみ生のままで』は、逢衣が恋人との旅行先で彩夏と出会い、東京に戻ってから急速に惹かれていく上下巻の恋愛長篇。互いに男性の恋人がいる状況から、彩夏の告白と身体的な引力をきっかけに、二人は恋と生活を選び直していく。女性同士の恋愛を、社会的な枠組みや世間体、身体の感覚をはぎ取るように正面から描く。
評価 Reception
第26回島清恋愛文学賞受賞作(賞マスタ外のためawards[]には未追加)。集英社公式は、綿矢りさの新境地であり女性同士の鮮烈な恋愛小説として紹介している。OpenBDで、日本経済新聞朝刊(清水良典)と読売新聞朝刊の書評掲載情報を確認したが、本文評価は未確認。
出典 Sources
- 生のみ生のままで 上/綿矢りさ|集英社 紹介評価書誌
上巻の内容紹介、発売日、ISBN、第26回島清恋愛文学賞受賞作であることを確認。
- 生のみ生のままで 下/綿矢りさ|集英社 紹介書誌
下巻の展開、発売日、ISBNを確認。
- OpenBD『生のみ生のままで 上』 評価書誌
日本経済新聞朝刊と読売新聞朝刊の書評掲載情報を確認。本文は未確認。
綿矢りさのほかの収録作 More
- 001 2001 インストール いんすとーる 高校生活から突然降りてしまった17歳の朝子が、部屋の荷物を全部捨てたことをきっかけに、マンションの押入れに住み着くような小学生・かずよしと知り合い、拾った中古パソコンで風俗チャットの「バイト」を代行するようになる。インターネット黎明期の風俗チャットという際どい題材を扱いながら、筆致はあくまで軽やかで… 第38回 文藝賞
- 002 2003 蹴りたい背中 けりたいせなか 高校に入学したばかりのハツ(長谷川初実)は、クラスの輪に加わることを拒み、余り者として過ごしている。同じく孤立しているにな川は、女性モデル「オリチャン」に病的なまでに夢中な少年。ハツはオリチャンに会ったことがある縁でにな川と関わるようになり、彼の無防備な背中を「蹴りたい」という奇妙な衝動を抱えていく… 第130回 芥川賞
- 003 2007 夢を与える ゆめをあたえる 『夢を与える』は、子役からCMタレントとして成長する少女・夕子の栄光と転落を描く長編です。芸能の世界が、家族、欲望、消費される身体を映す場所として機能します。若さや人気が商品化される過程を、綿矢りさらしい鋭い観察で追う作品です。
- 004 2010 勝手にふるえてろ かってにふるえてろ 『勝手にふるえてろ』は、脳内の初恋相手「イチ」と現実の求愛者「ニ」のあいだで揺れるOLヨシカを描く綿矢りさの恋愛小説です。内面の饒舌さと現実の人間関係のずれが、ユーモラスで痛い語りを生みます。恋愛の物語でありながら、自己像、妄想、孤独の問題が強く表れます。
- 005 2011 かわいそうだね? かわいそうだね 『かわいそうだね?』は、恋人が元恋人と同居を始めるという理不尽な状況に置かれた女性を描く綿矢りさの小説です。誰かを「かわいそう」と呼ぶ視線そのものが、恋愛、同情、優越感の複雑な関係をあぶり出します。口語的な軽さの奥で、女性同士の比較や自己防衛が痛切に響きます。
- 006 2012 ひらいて ひらいて 『ひらいて』は、片想いの相手とその恋人の関係に介入していく女子高生・愛の暴走を描く綿矢りさの青春小説です。恋は純粋な感情ではなく、他者の身体や秘密へ踏み込む衝動として描かれます。学校という狭い共同体のなかで、恋愛、性、支配欲が鋭く交差します。
- 007 2012 しょうがの味は熱い しょうがのあじはあつい 『しょうがの味は熱い』は、煮え切らない男と煮詰まった女の同棲生活を描く綿矢りさの二篇を収めた作品です。食べものの熱さは、恋愛や生活の中で小さく蓄積する苛立ちと結びつきます。夫婦未満の親密さと倦怠を、口語的で乾いた文体で描きます。
- 008 2013 大地のゲーム だいちのゲーム 『大地のゲーム』は、大震災後の近未来の大学キャンパスを舞台に、次の揺れを待つ若者たちを描く綿矢りさの長篇です。災害は出来事として終わらず、身体感覚や人間関係の底に残り続けます。青春小説の形を取りながら、世界の足場が割れる感覚を言葉にする作品です。
- 009 2013 憤死 ふんし 『憤死』は、表題作を含む綿矢りさの短篇集で、怒りや恥、身体の違和感を寓話的に扱います。日常の些細な場面から、人物の内側に溜まった毒気がふいに噴き出します。軽く読める語りの奥に、自己像を保てない不安が残る作品集です。
- 010 2015 ウォーク・イン・クローゼット ウォーク・イン・クローゼット 『ウォーク・イン・クローゼット』は、綿矢りさが衣服、部屋、自己像をめぐる女性の感覚を描く小説です。クローゼットは外に見せる姿を準備する場所であり、同時に隠しておきたい自分をしまう場所でもあります。親密さと自意識の揺れを、軽やかで鋭い語りで読ませる作品です。
- 011 2016 手のひらの京 てのひらのみやこ 『手のひらの京』は、京都に暮らす奥沢家の三姉妹それぞれの恋愛や仕事、旅立ちを描く長編です。京都という歴史ある街を、観光的な風景ではなく、家族が日々を重ねる生活の場所として扱います。姉妹の視点を通して、土地への愛着と外へ出ていく感覚が並行して描かれます。
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