かいきょうのひかり

海峡の光

辻仁成 1996 第116回 芥川賞 受賞

紹介 About

『海峡の光』は、廃航を控えた青函連絡船の客室係を辞め、函館で刑務所看守となった「私」が、少年時代に自分を苦しめた相手と受刑者として再会する物語です。新潮社公式の紹介では、監視する者と監視される者の関係が、船舶訓練の海へ向かう場面で極限化される構図が示されている。津軽海峡と函館を背景に、いじめの記憶、権力関係、過去への囚われを緊張感のある一人称で描く芥川賞受賞作です。

評価 Reception

第116回芥川賞受賞作で、柳美里『家族シネマ』との同時受賞。日本文学振興会公式ページで受賞を、新潮社公式ページで第116回芥川賞受賞と2014年の舞台化情報を確認した。出版社公式の作品紹介と賞公式の受賞情報が揃っているため、受容情報の確度は高い。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第116回 芥川龍之介賞 (1996年下半期)

辻仁成のほかの収録作 More

  1. 001 1989 ピアニシモ ぴあにしも 初出・「すばる」1989年12月号(集英社) 転校を繰り返してきた少年・氏家透の内側に住む分身ヒカルをめぐる、ドッペルゲンガー的な青春小説。少年の孤独とアイデンティティの揺らぎを、現実と内面の境目がにじむ語りで描く。第13回すばる文学賞当選作として発表された辻仁成の小説デビュー作で、同回の発表記事はNDLサーチで確認できる。 アイデンティティ青春孤独と疎外 第13回 すばる文学賞