ひかりいだくともよ

光抱く友よ

高樹のぶ子 1983 第90回 芥川賞 受賞

紹介 About

『光抱く友よ』は、北陸の旧家を背景に、若い女性の官能と精神の成熟を光のイメージとともに描く中篇です。家、身体、女性の内面が重なり合い、恋愛や性を単純な事件としてではなく、自己の輪郭を獲得する過程として読ませます。抒情性と緊張感のある心理描写が作品の核です。

評価 Reception

第90回芥川賞受賞作です。日本文学振興会の公式一覧で受賞作として確認できます。既存出典では初出誌も確認できる一方、選評本文や同時代評の詳細は今回未確認です。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第90回 芥川龍之介賞 (1983年下半期)

高樹のぶ子のほかの収録作 More

  1. 001 1999 透光の樹 とうこうのき 初出・単行本1999年1月文藝春秋刊。連載誌の特定ができないため単行本刊行年を year とした。 加賀平野・鶴来を舞台に、テレビ業界の中年男性と老父の看護に戻った女性が25年の時を経て再会し、深まる愛を描く恋愛長篇。後に映画化された。単行本刊行年を year に採用。 恋愛老い死と喪失 第35回 谷崎賞
  2. 002 2009 トモスイ ともすい 初出・表題作「トモスイ」は「新潮」2009年4月号。単行本は2011年1月、新潮社刊。 『トモスイ』は、タイ、バリ、韓国などアジア各地を舞台に、男女の密接な関係とエロスを描く短篇集です。旅先の空気、身体の距離、異文化の感触が、恋愛や性の場面に入り込みます。高樹のぶ子の官能性と越境感覚が短篇の形で凝縮された作品です。 恋愛移民と越境 第36回 川端賞