Narrative
社会小説
語り口「社会小説」に分類された 12 作品。
- 001 2025 子供部屋同盟 『子供部屋同盟』は、高橋弘希が2025年に東洋経済新報社から刊行した長篇小説です。出版社公式は、復讐代行組織を軸にした世直しエンタメとして紹介し、社会の悪と疎外された人々のルサンチマンをポップでスリリングな活劇へ変換している。勧善懲悪の爽快さの奥に、復讐の感情や孤立の切なさを覗かせる点が読みどころで…
- 002 2021 黒い水/穀雨 河林満作品集 『黒い水/穀雨 河林満作品集』は、河林満の小説を没後にまとめた作品集です。インパクト出版会公式ページでは、二度芥川賞候補になりながら受賞を逃し、57歳で亡くなった作家の復活として紹介されています。表題作「黒い水」「穀雨」のほか、「月明りのなかで」「ある執行」「塵芥のさなぎ」「黒手夢譚」「ナムナムナマ…
- 003 2018 カトク 過重労働撲滅特別対策班 かとく かじゅうろうどうぼくめつとくべつたいさくはん 『カトク 過重労働撲滅特別対策班』は、違法な長時間労働を取り締まる労働基準監督官・城木忠司を主人公にした書き下ろし長篇です。ブラック企業が社会問題化する現代日本を背景に、住宅メーカー、広告代理店、IT企業などの労働現場へ向き合う人物たちを描きます。制度の側から労働の現実を見つめることで、働く側と働か…
- 004 2016 土の記 つちのき 『土の記』は、老いた農夫の暮らし、妻の死、土地に刻まれた時間を通して、生と死が折り重なる場所を描く長篇です。農作業や土の手触りは、個人の老いだけでなく、震災後の日本の時間とも響き合う。高村薫の社会性と宗教的な思索が、生活の細部へ沈み込む作品です。 第70回 野間文芸賞
- 005 2015 ニューカルマ にゅーかるま 『ニューカルマ』は、勤務先でリストラが始まる不安の中、大学時代の友人からネットワークビジネスに勧誘されたユウキを描く長篇です。副業のつもりで入会した主人公が、会員を増やす快感と周囲の冷たい視線の間で次第にビジネスへ沈み込んでいきます。労働不安、承認欲求、成功への誘惑が結びつく、都市の若者をめぐる社会…
- 006 2013 ブラック・ダラー = BLACK DOLLAR ぶらっくだらー 2013年8月に双葉社から刊行された本人単著をNDLで確認。ISBN 978-4-575-23831-0の単行本候補。
- 007 2007 悪人 あくにん 吉田修一の社会派長篇の代表候補。事件小説の枠組みを使いながら、地方、貧困、恋愛、加害と被害の境界を描く。
- 008 2003 ららら科學の子 らららかがくのこ 『ららら科學の子』は、中国で長く生きた男の帰国を軸に、戦後日本、学生運動、中国との関係をたどる長篇です。ハードボイルド的な乾いた視線を持ちながら、政治と個人史のずれを大きな時間幅で描く。帰ってきた場所としての日本を、外部から見直す作品です。 第17回 三島賞
- 009 1994 群体 『群体』は、藤原智美が芥川賞受賞作『運転士』の後に講談社から刊行した長篇小説です。ウォーターフロントの高層インテリジェントビルで発見された大きなネズミを発端に、社内の噂が情報パニックへと膨張していく過程を描きます。講談社公式ページでは、群像掲載作「森番」を改題した作品として紹介されています。
- 010 1981 HIROSHIMA ひろしま NDLサーチで1981年6月刊の講談社版単行本、第三書館版『小田実全小説』収録、講談社版『小田実全集』小説第16巻を確認できる。
- 011 1980 黒革の手帖 くろかわのてちょう 『黒革の手帖』は、金銭、欲望、都市の権力関係をめぐる清張後期の代表的長篇として登録候補にできる。今回の調査ではNDLの新潮社単行本書誌を基礎情報として採用する。
- 012 1959 日本三文オペラ にほんさんもんおぺら 1959年に文芸春秋新社から刊行された開高健の代表的長篇。新潮社公式の現行文庫ページで内容紹介・かな・ISBNを確認できる。