よあけのおとがきこえる

夜明けの音が聞こえる

大泉芽衣子 2001 第25回 すばる文学賞 受賞

紹介 About

自ら声を封じ込めているうちに本当に声が出なくなってしまった「僕」が、治療者の勧めでホテルで働きはじめる。しかし職場に溶け込めず、ふとした誤解から従業員たちを敵に回し、執拗ないじめにさらされていく。語ることのできない主人公の内側に渦巻く苛立ちと怒りを、鮮烈な言葉の力で外へ撃ち出すような文章が特徴で、声の喪失という設定が「語る」文学そのものへの問いにもなっている。閉塞の果てに射し込む魂の再生の気配が、題名の「夜明けの音」に重なる。

評価 Reception

第25回すばる文学賞受賞作。選考では奥泉光・島田雅彦・高樹のぶ子ら選考委員の圧倒的な支持を集めて単独受賞となった。『すばる』2001年11月号掲載、2002年1月に集英社から単行本化。

出典 Sources

受賞・候補歴 Awards

受賞 第25回 すばる文学賞 (2001年)

大泉芽衣子のほかの収録作 More

  1. 001 2003 PLUTO ぷるーと 初出・「すばる」2003年1月号(第25巻第1号) 『PLUTO』は、第25回すばる文学賞受賞作『夜明けの音が聞こえる』の作者・大泉芽衣子が「すばる」2003年1月号に発表した作品です。NDLサーチでは雑誌記事として、掲載誌・巻号・ページを確認できます。公開Webで梗概や本文内容を確認できないため、作品内容の説明は掲載情報に限定します。 短篇文芸誌掲載