しんくうちたい

真空地帯

野間宏 1952

紹介 About

『真空地帯』は、軍隊内務班という閉じた空間で、暴力と服従が日常化していく構造を描いた長篇です。野間宏自身の軍隊経験を背景に、命令・階級・沈黙が個人を追い詰める過程を厚いリアリズムで追います。戦争を前線の英雄譚ではなく、組織の非人間性として描いたところに作品の強さがあります。

評価 Reception

NDLで1952年河出書房版の書誌を確認した。毎日出版文化賞受賞は賞マスタ外のため `awards[]` には入れていない。戦後の反軍隊文学を代表する作品として位置づけられるが、今回の追加出典は書誌確認が中心である。

出典 Sources

野間宏のほかの収録作 More

  1. 001 1946 暗い絵 くらいえ 初出・「黄蜂」1946年掲載 『暗い絵』は、敗戦直後の文学状況の中で、戦時下に屈折した青年の内面と、思想・身体・性をめぐる不安を描いた野間宏の初期代表作です。『真空地帯』の軍隊批判へつながる、戦後文学の内面描写と社会批判の出発点として読むことができます。 戦争身体思想