のま ひろし

野間宏

b.1915 — d.1991

略歴 Profile

兵庫県神戸市生まれ。京都帝国大学仏文科卒。学生時代の左翼運動と軍隊体験を経て、「暗い絵」で第一次戦後派の先頭に立ち、「真空地帯」で戦後文学の記念碑的大作を著した。社会全体の構造を見据える全体小説の方法を追求した。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1946年から1952年に及びます。主題や読み味では戦争、息苦しい、不穏、孤独と疎外、思想といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1946 暗い絵 くらいえ 初出・「黄蜂」1946年掲載 『暗い絵』は、敗戦直後の文学状況の中で、戦時下に屈折した青年の内面と、思想・身体・性をめぐる不安を描いた野間宏の初期代表作です。『真空地帯』の軍隊批判へつながる、戦後文学の内面描写と社会批判の出発点として読むことができます。 戦争身体思想
  2. 002 1952 真空地帯 しんくうちたい 初出・書き下ろし長篇。1952年2月、河出書房刊。 『真空地帯』は、軍隊内務班という閉じた空間で、暴力と服従が日常化していく構造を描いた長篇です。野間宏自身の軍隊経験を背景に、命令・階級・沈黙が個人を追い詰める過程を厚いリアリズムで追います。戦争を前線の英雄譚ではなく、組織の非人間性として描いたところに作品の強さがあります。 戦争暴力同調圧力

単行本

  1. 001 1947 暗い絵 くらいえ 単行本・真善美社 『暗い絵』は、敗戦直後の文学状況の中で、戦時下に屈折した青年の内面と、思想・身体・性をめぐる不安を描いた野間宏の初期代表作です。『真空地帯』の軍隊批判へつながる、戦後文学の内面描写と社会批判の出発点として読むことができます。 戦争身体思想
  2. 002 1952 真空地帯 しんくうちたい 単行本・河出書房 『真空地帯』は、軍隊内務班という閉じた空間で、暴力と服従が日常化していく構造を描いた長篇です。野間宏自身の軍隊経験を背景に、命令・階級・沈黙が個人を追い詰める過程を厚いリアリズムで追います。戦争を前線の英雄譚ではなく、組織の非人間性として描いたところに作品の強さがあります。 戦争暴力同調圧力