おりくちしのぶろん
折口信夫論
紹介 About
『折口信夫論』は、松浦寿輝が折口信夫の言葉と作品を読み込み、その思想と文学的想像力に迫る評論です。伝記的整理にとどまらず、『死者の書』などを含む折口のテクストそのものから、詩・民俗学・物語の交点を探ります。批評空間叢書として刊行され、のちに増補版がちくま学芸文庫に入ったことからも、文芸批評としての継続的な読まれ方が確認できます。
評価 Reception
第9回三島由紀夫賞受賞作です。『新潮』の受賞発表記事と関連インタビューの書誌がNDLで確認でき、受賞時点で批評作品として評価されたことがわかります。
出典 Sources
- 国立国会図書館サーチ『折口信夫論』 書誌紹介
- 国立国会図書館サーチ『折口信夫論』ちくま学芸文庫 書誌評価
増補版書誌と初版出版者を確認
- 国立国会図書館サーチ「第9回三島由紀夫賞発表--<受賞作>『折口信夫論』」 評価
- 国立国会図書館サーチ「インタビュー ゆるやかさと詩の力」 評価
三島賞受賞作特集内の関連インタビュー
- 三島由紀夫賞 過去の受賞作品一覧 - 新潮社 書誌
(公式)第9回三島由紀夫賞受賞を確認
- 松浦寿輝 - Wikipedia 書誌
(Wikipedia)筑摩書房刊・三島賞受賞を確認
受賞・候補歴 Awards
松浦寿輝のほかの収録作 More
- 001 2000 花腐し はなくたし NDLサーチで「群像」2000年5月号掲載書誌と、2017年1月刊の講談社文芸文庫『幽(かすか) 花腐し』を確認できる。単独初刊本ではなく、 bookYear は確認できる book-form 版に合わせた。 第123回 芥川賞
- 002 2002 半島 はんとう NDLサーチで「文學界」2002年1月号掲載書誌、2004年7月刊の文藝春秋版単行本、2022年講談社文芸文庫版を確認できる。
- 003 2007 川の光 かわのひかり NDLサーチで2007年7月刊の中央公論新社版単行本、2012年『川の光 外伝』を確認できる。
- 004 2014 名誉と恍惚 めいよ と こうつ 日中戦争下の上海で、工部局に勤める日本人警官・芹沢が軍と青幇の面会を仲介したことから警察を追われ、潜伏生活へ追い込まれていく長篇。祖国や名前を失う男の生存を通じて、戦争、都市、裏社会、アイデンティティが交錯する。大部の分量で、歴史の混沌と個人の逃走を描き込む作品。 第27回 ドゥマゴ文学賞
- 005 2019 人外 じんがい 『人外』は、人間の輪郭から外れるもの、怪異や異形の気配をめぐって、文学の想像力を広げる作品です。現実の外側にあるものを単なる怪談ではなく、認識や美の問題として扱う。松浦寿輝の詩的で批評的な文体が、異形のものを読む経験そのものへ読者を向かわせます。 第72回 野間文芸賞