のみのしんぞうふぁんくらぶ

蚤の心臓ファンクラブ

萩原亨 2001 第44回 群像新人賞 受賞

紹介 About

「誰にも“蚤の心臓”はあるのです。ちょっと引き抜いてみましょう。今より自由になれますよ」という惹句が示すとおり、人が抱える臆病さや気弱さを「蚤の心臓」という具体物のイメージに転化し、そこからの解放を軽みのある筆致で描いた作品。深刻な内面告白に向かいがちな新人文学賞応募作の中で、ユーモアと寓意で心の問題を扱う手つきが「清新な才能の登場」と紹介された。受賞作を表題とする単行本が2001年8月に講談社から刊行されている。

評価 Reception

第44回群像新人文学賞当選作。選考では「受賞は当然」「力量は疑いえない」と、新人離れした筆力が評価された。同回の優秀作が島本理生「シルエット」だったため、結果的に注目は16歳の優秀作受賞者に集まりがちだったが、当選作として確かな評価を受けた。

受賞・候補歴 Awards

受賞 第44回 群像新人文学賞 (2001年)