ねんれいずむ/ひらかれたしょっきだな

ネンレイズム/開かれた食器棚

山崎ナオコーラ 2015

紹介 About

ネンレイズム/開かれた食器棚は、山崎ナオコーラによる2015年発表の作品です。単行本は河出書房新社(2015年)。

山崎ナオコーラのほかの収録作 More

  1. 001 2004 人のセックスを笑うな ひとのせっくすをわらうな 初出・文藝 2004年冬季号 美術専門学校に通う19歳の「オレ」は、20歳年上の講師・ユリと恋に落ちる。年の差も、ユリに夫がいることも、ふたりの関係のゆるさを変えはしないが、恋はやがて静かに終わっていく。性愛を声高に語らず、軽くやわらかい口語の文体で、若さの側から見た年上の女性のかわいさと残酷さをすくいとる。タイトルの挑発性と中… 恋愛青春 第41回 文藝賞
  2. 002 2006 浮世でランチ うきよでらんち 単行本・河出書房新社 『浮世でランチ』は、食事や仕事場の場面を通して、現代の若い人物が社会とどう折り合うかを描く作品です。山崎ナオコーラらしい軽い会話と観察が、日常の居心地の悪さを柔らかく浮かび上がらせます。ランチという身近な行為が、関係や労働を見直す入口になっています。 労働孤独と疎外
  3. 003 2007 カツラ美容室別室 かつらびようしつべっしつ 単行本・河出書房新社 『カツラ美容室別室』は、美容室という場所を通して、働く人や訪れる人の関係を描く山崎ナオコーラの作品です。髪や見た目を整える場が、ジェンダー、労働、自己像を考える舞台になります。軽やかな会話のなかに、他人と同じ空間にいることの気まずさと楽しさが同居しています。 労働ジェンダー孤独と疎外
  4. 004 2008 長い終わりが始まる ながいおわりがはじまる 単行本・講談社 『長い終わりが始まる』は、終わりが一瞬ではなく長く続いていく感覚を、恋愛や生活の変化に重ねる作品です。山崎ナオコーラらしい平明な語りが、別れや変化を大げさにせず日常の速度で見せます。終わりを迎えるまでの時間そのものを読む小説です。 恋愛青春孤独と疎外
  5. 005 2008 論理と感性は相反しない ろんりとかんせいはあいはんしない 単行本・講談社 『論理と感性は相反しない』は、山崎ナオコーラの思考する文体が前面に出る作品集です。題名の通り、感情をただ情緒として扱うのではなく、考えること、名づけること、他人と距離を取ることの問題として描きます。軽い会話の奥に、ジェンダーや関係性への問いが残る作品です。 恋愛ジェンダー言葉と言語
  6. 006 2009 あたしはビー玉 あたしはびーだま 単行本・幻冬舎 『あたしはビー玉』は、山崎ナオコーラが一人称の感覚を通して、自己像の丸さや転がりやすさを描く作品です。題名の比喩は、主体が固定されず、他者との関係の中で動いてしまうことを示しているように読めます。軽やかな文体の奥に、孤独と自己認識の問題が残ります。 アイデンティティ恋愛孤独と疎外
  7. 007 2009 ここに消えない会話がある ここにきえないかいわがある 単行本・集英社 『ここに消えない会話がある』は、会話の断片が人間関係の記憶として残ることを描く山崎ナオコーラの作品です。話したことは流れて消えるようでいて、相手との距離や自分の輪郭を決めてしまいます。言葉の軽さと残酷さを、日常の関係から考えさせる小説です。 言葉と言語恋愛アイデンティティ
  8. 008 2009 男と点と線 おとこととてんとせん 単行本・新潮社 『男と点と線』は、山崎ナオコーラが男という属性や、人と人を結ぶ線の引き方を考える作品です。人物の関係は直線的に結ばれるのではなく、点のように散らばりながら、言葉によって仮につながります。ジェンダーと関係性を、軽い語り口で問い直す一冊です。 ジェンダー恋愛言葉と言語
  9. 009 2009 単行本・文藝春秋 手は、山崎ナオコーラによる2009年発表の作品です。単行本は文藝春秋(2009年)。
  10. 010 2010 この世は二人組ではできあがらない このよはふたりぐみではできあがらない 単行本・新潮社 この世は二人組ではできあがらないは、山崎ナオコーラによる2010年発表の作品です。単行本は新潮社(2010年)。
  11. 011 2011 ニキの屈辱 にきのくつじょく 単行本・河出書房新社 ニキの屈辱は、山崎ナオコーラによる2011年発表の作品です。単行本は河出書房新社(2011年)。
  12. 012 2012 私の中の男の子 わたしのなかのおとこのこ 単行本・講談社 私の中の男の子は、山崎ナオコーラによる2012年発表の作品です。単行本は講談社(2012年)。
  13. 013 2013 昼田とハッコウ ひるたとはっこう 単行本・講談社 昼田とハッコウは、山崎ナオコーラによる2013年発表の作品です。単行本は講談社(2013年)。
  14. 014 2015 ボーイミーツガールの極端なもの ぼーいみーつがーるのきょくたんなもの 単行本・イースト・プレス ボーイミーツガールの極端なものは、山崎ナオコーラによる2015年発表の作品です。単行本はイースト・プレス(2015年)。
  15. 015 2015 反人生 はんじんせい 単行本・集英社 反人生は、山崎ナオコーラによる2015年発表の作品です。単行本は集英社(2015年)。
  16. 016 2015 可愛い世の中 かわいいよのなか 単行本・講談社 可愛い世の中は、山崎ナオコーラによる2015年発表の作品です。単行本は講談社(2015年)。
  17. 017 2016 美しい距離 うつくしいきょり 単行本・文藝春秋 妻の末期がんに寄り添う夫の視点から、死に向かう日常を静かに描く。
  18. 018 2018 偽姉妹 にせしまい 単行本・中央公論新社 宝くじで3億円を当てた正子が、風変わりな「屋根だけの家」を建て、離婚後に姉妹との共同生活へ入っていく家族小説。血縁や結婚に縛られた関係に息苦しさを覚えた正子は、姉妹もまた別れたり新しく作ったりできるのではないかと考え始める。山崎ナオコーラらしい軽やかな語りで、家族制度の当たり前、女性同士の距離、暮ら… 家族ジェンダー同調圧力
  19. 019 2019 リボンの男 りぼんのおとこ 初出・文藝 掲載 主人公の常雄は、自分を「ヒモ」ではなく「リボン」と言い換える専業主夫。三歳のタロウと野川沿いを歩く日常のなかで、家事や育児に値段をつけにくい社会、父であること、働くことの意味が静かに問い直される。山崎ナオコーラらしい平明な言葉で、家族の役割分担やジェンダー規範を大げさな対立ではなく生活の手触りから描… 家族労働ジェンダー
  20. 020 2019 趣味で腹いっぱい しゅみではらいっぱい 単行本・河出書房新社 『趣味で腹いっぱい』は、結婚後に絵手紙、家庭菜園、小説などの趣味に興じる鞠子と、仕事一筋で生きてきた銀行員・小太郎をめぐる長篇。上達や成果を急がない趣味の時間が、仕事中心の価値観や夫婦の距離を少しずつ揺らしていく。生活のなかの小さな楽しみを通して、役に立つことだけでは測れない生き方を描く。 夫婦労働芸術と表現
  21. 021 2020 肉体のジェンダーを笑うな にくたいのじぇんだーをわらうな 単行本・集英社 『肉体のジェンダーを笑うな』は、夫の胸から「父乳」が出る話や、PMSを体験できるサーフボードの話などを収めた小説集。身体に結びつけられた性別役割を、SF的な設定や軽やかなユーモアでずらし、家族・ケア・労働の当たり前を問い直す。現実の制度を直接論じるより、ありえたかもしれない身体の可能性を想像すること… ジェンダー身体夫婦
  22. 022 2024 あきらめる あきらめる 単行本・小学館 『あきらめる』は、近所の川沿いを歩く早乙女雄大が、入院中の大切な人との時間や家を出た家族のことを抱えながら、親子風の二人組と出会う長編。火星移住が身近になった近未来を背景に、彼らと「オリンポス山」を目指す展開へ進む、現実の悩みとゆるいSF的飛躍が混ざる作品である。題名の「あきらめる」を敗北ではなく「… 家族アイデンティティ