ほねをなでる
骨を撫でる
紹介 About
大阪南部の旧家に生まれた娘・倉木ふき子(50歳)が分家を譲り受け婿養子を迎えるという設定のもと、土地と血縁に縛られしたたかに生きる人間の姿を描く表題作。デビュー作「いかれころ」と設定を共有しつつ異なる人物・視点で同時代を描き直した意欲作。単行本『骨を撫でる』(2021年6月、新潮社)に収録。第43回野間文芸新人賞候補となった。
出典 Sources
- 『骨を撫でる』三国美千子 | 新潮社 書誌
(出版社公式)初出号・刊行日・内容説明を確認
- 新潮 立ち読み:2021年2月号 | 新潮社 書誌
(出版社公式)初出「新潮」2021年2月号・130枚と記載を確認
- 野間文芸新人賞 過去受賞作・候補作一覧(文学賞の世界) 書誌
(データベース)第43回野間文芸新人賞候補を確認
受賞・候補歴 Awards
三国美千子のほかの収録作 More
- 001 2018 いかれころ いかれころ 河内弁「いかれころ(踏んだり蹴ったり)」を題名に掲げ、大阪の土地と言葉・家族の歴史を縦横に描いた作品。2019年に三島由紀夫賞も受賞した。 第50回 新潮新人賞
- 002 2019 青いポポの果実 あおいぽぽのかじつ 「僕」と自称する小学五年生の女の子ナナの視点から、大阪南部の旧家に住む家族や近隣の親戚たちのさまざまな行状が語られる短篇。後に単行本『骨を撫でる』(2021年6月)に収録された。
- 003 2020 お面 おめん 三島由紀夫没後50年記念特集「私の『仮面の告白』」(三島由紀夫の没後に生まれた作家4名による換骨奪胎創作)の一篇として掲載された短篇。単行本未収録。
- 004 2022 霊たち れいたち 「なぜ私と息子に遠い実家の先祖が見えるのか」を問う、マジックリアリズム的な短篇。先祖の霊が旧家の暗がりに宿るという不可思議な現象を幻想的に描く。単行本未収録。
- 005 2025 ズッキーニ病 ずっきーにびょう 特定の野菜(ズッキーニ)に執着する母の姿を、語り手が回想的に見つめる短篇。父が亡くなる以前からすでに始まっていた母のおかしさを問い直す。単行本未収録。
- 006 2026 姥皮 うばかわ 女系の強い家に伝わる大叔母・あけ美さんから譲り受けた「皮」をめぐる奇譚。性愛と生殖の不気味さを穿つ幻想的な短篇。単行本未収録。