Themes

死者

主題「死者」に分類された 6 作品。

  1. 001 2024 虚史のリズム きょしのりずむ 奥泉光 初出・単行本2024年8月・集英社刊。 『虚史のリズム』は、奥泉光が『すばる』連載を経て集英社から刊行した1100ページ超の長篇です。戦後間もない東京と山形を舞台に、石目鋭二の探偵譚、元軍人の記憶、国家機密文書をめぐる陰謀が重なり、戦争と戦後の語られなかった声を多層的に呼び込む。作中に反復される「dadada」のリズムが、記録されない死者… 戦後歴史戦争
  2. 002 2023 すみれにはおばけが見えた すみれにはおばけがみえた 鴻池留衣 初出・『すばる』2023年3月号 p.10-93 『すみれにはおばけが見えた』は、鴻池留衣が2026年に田畑書店から刊行した三篇構成の作品集です。表題作では、亡くなった異父妹について書こうとする小説家の記憶が、書く行為そのものによって揺らいでいく。現実世界を物語として信じ込む人物も配され、記憶、虚構、自己物語化の危うさを扱う点が読みどころです。 記憶死者現実と虚構
  3. 003 2015 冥途あり めいどあり 長野まゆみ 単行本・講談社 『冥途あり』は、家族の記憶や土地の感触を手がかりに、生者と死者の距離を静かにたどる長篇です。長野まゆみの幻想性は、派手な異界ではなく、日常のすぐ隣にある冥界の気配として現れる。言葉の選び方と空気の薄さが、死と記憶の主題を繊細に支えています。 死者家族記憶 第68回 野間文芸賞
  4. 004 2006 爆心 ばくしん 青来有一 初出・NDL書誌で収録作「釘」「石」「虫」「蜜」「貝」「鳥」を確認。 2006年11月に文藝春秋から刊行された作品集。NDLで単行本、2010年文春文庫版、2011年の上下巻版を確認できる。 原爆記憶死者
  5. 005 1999 魂込め まぶいぐみ 目取真俊 初出・単行本(朝日新聞社、1999年8月刊行)。表題作の初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『魂込め』は、沖縄の風土と戦争の記憶を背景に、失われたものの声や共同体の奥行きを描く短篇集です。表題の「まぶいぐみ」は魂を込め直すという沖縄の言葉に由来し、目取真俊の文学に通底する記憶と傷の主題が強く表れています。 沖縄戦争の記憶死者
  6. 006 1991 居酒屋ゆうれい いざかやゆうれい 山本昌代 単行本・河出書房新社 題名から幽霊譚・日常の奇妙さを含む作品として読めるが、内容細部は候補段階では追加調査余地を残す。 日常の変容死者幻想小説