あうれりゃーのがやってくる

アウレリャーノがやってくる

高橋文樹 2007 第39回 新潮新人賞 受賞

紹介 About

岩手出身のうっとりするほどの美少年・天地遍人は、高校卒業と同時に姉を頼って上京し、路上で詩を代筆する「代理詩人」を始める。やがて文芸同人「破滅派」に加入し、リーダー・紙上大兄皇子ら風変わりな同人たちにあてられて文芸活動に没頭するが、皇子の恋人・深川潮への恋心と同人の経営難が破滅を呼び寄せる。実在のオンライン文芸誌「破滅派」を題材にした、祝祭的でエキセントリックな青春小説。

評価 Reception

選考委員の浅田彰は「遅れてやってきた島田雅彦」の観があると評しつつ成長を期待し、小川洋子もスケールの大きさに期待を寄せた。長らく単行本化されず「幻の受賞作」とされたが、2021年12月に著者の主宰する破滅派から刊行され、発売前増刷となった。

受賞・候補歴 Awards

受賞 第39回 新潮新人賞 (2007年)

高橋文樹のほかの収録作 More

  1. 001 2001 途中下車 とちゅうげしゃ 単行本・幻冬舎 高橋文樹のデビュー作で、既存データでは幻冬舎NET学生文学賞大賞受賞作とされる。移動や途中下車のモチーフから、若い語り手が日常の経路を外れ、自分の居場所を探る作品として暫定整理する。公開情報が少ないため、内容紹介は今後の現物確認で補強したい。 青春アイデンティティ孤独と疎外