Narrative
寓話的
語り口「寓話的」に分類された 3 作品。
- 001 1999 宙返り ちゅうがえり いったん自分の教義を否定して「宙返り」した宗教的リーダーが、十年後、聖痕を帯びて戻ってくる。急進派や祈り続けてきた女性たち、再建をめぐる教会内部の企てが交錯し、四国の森を拠点に新しい共同体の可能性が問われる。信仰が歪められた時代に、神の不在も含めて「魂のこと」をする場所を探る、大江健三郎後期の長大な…
- 002 1993 燃えあがる緑の木 もえあがるみどりのき 『燃えあがる緑の木』は、大江健三郎が四国の森の村を舞台に、共同体、信仰、救済をめぐって展開した三部作です。第1部『「救い主」が殴られるまで』から始まり、「救い主」と呼ばれる青年をめぐる期待と暴力、魂の再生への問いが重ねられます。後期大江の宗教的・共同体的想像力を読むうえで重要な長編群です。
- 003 1992 赤い橋の下のぬるい水 『赤い橋の下のぬるい水』は、辺見庸が文藝春秋から刊行した作品集です。表題作に加え、「ナイト・キャラバン」「ミュージック・ワイア」を収めます。身体性や欲望、社会の周縁にある人びとの気配を、現実の手触りと寓話的な濃さを行き来する文体で描いています。