やすおか しょうたろう
安岡章太郎
略歴 Profile
高知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。病臥の時期に書いた「悪い仲間」「陰気な愉しみ」で第29回芥川賞を受賞し、第三の新人の中心的存在となった。日常の小さな敗者の哀感を内省的に描く作風で知られる。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1951年から1991年に及びます。芥川賞、川端賞の受賞作を含みます。主題や読み味では乾いた、記憶、孤独と疎外、死と喪失、青春といった切り口から作品を探せます。
収録作品 Works
文芸誌での初出
- 001 1951 悪い仲間・陰気な愉しみ わるいなかま・いんきなたのしみ 『悪い仲間・陰気な愉しみ』は、病と貧しさ、青年期の停滞を背景にした安岡章太郎の初期短篇群です。結核療養や日常の挫折をめぐる内省を、過剰な劇化を避けた私小説的な語りで描きます。第三の新人と呼ばれる世代の、戦後の日常感覚と弱さへのまなざしがよく出た作品です。 第29回 芥川賞
- 002 1991 伯父の墓地 おじのぼち 『伯父の墓地』は、亡くなった伯父の墓参を題材に、生と死、記憶の連鎖を老境から見つめる短篇です。大きな事件を置かず、親族の記憶と墓地という場所から、時間の堆積を静かに浮かび上がらせます。安岡章太郎晩年の私小説的な成熟が感じられる作品です。 第18回 川端賞