やすおか しょうたろう

安岡章太郎

b.1920 — d.2013

略歴 Profile

高知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。病臥の時期に書いた「悪い仲間」「陰気な愉しみ」で第29回芥川賞を受賞し、第三の新人の中心的存在となった。日常の小さな敗者の哀感を内省的に描く作風で知られる。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1951年から1991年に及びます。芥川賞、川端賞の受賞作を含みます。主題や読み味では乾いた、記憶、孤独と疎外、死と喪失、青春といった切り口から作品を探せます。

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1951 悪い仲間・陰気な愉しみ わるいなかま・いんきなたのしみ 初出・「群像」1951年6月号(「悪い仲間」)、「群像」1953年(「陰気な愉しみ」)。第29回芥川賞はこの2篇への授賞。 『悪い仲間・陰気な愉しみ』は、病と貧しさ、青年期の停滞を背景にした安岡章太郎の初期短篇群です。結核療養や日常の挫折をめぐる内省を、過剰な劇化を避けた私小説的な語りで描きます。第三の新人と呼ばれる世代の、戦後の日常感覚と弱さへのまなざしがよく出た作品です。 青春貧困 第29回 芥川賞
  2. 002 1991 伯父の墓地 おじのぼち 初出・「新潮」1991年掲載。 『伯父の墓地』は、亡くなった伯父の墓参を題材に、生と死、記憶の連鎖を老境から見つめる短篇です。大きな事件を置かず、親族の記憶と墓地という場所から、時間の堆積を静かに浮かび上がらせます。安岡章太郎晩年の私小説的な成熟が感じられる作品です。 死と喪失記憶老い 第18回 川端賞

単行本

  1. 001 1951 悪い仲間・陰気な愉しみ わるいなかま・いんきなたのしみ 単行本・文藝春秋新社 『悪い仲間・陰気な愉しみ』は、病と貧しさ、青年期の停滞を背景にした安岡章太郎の初期短篇群です。結核療養や日常の挫折をめぐる内省を、過剰な劇化を避けた私小説的な語りで描きます。第三の新人と呼ばれる世代の、戦後の日常感覚と弱さへのまなざしがよく出た作品です。 青春貧困 第29回 芥川賞