たやま さくみ
田山朔美
略歴 Profile
宮崎県小林市生まれ、仙台市在住。藤女子短期大学英文科卒。2006年「裏庭の穴」でデビューし、2009年に作品集『霊降ろし』(文藝春秋)を刊行した。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は2006年から2009年に及びます。文學界新人賞の受賞作を含みます。主題や読み味では記憶、静謐、不穏、家族、死と喪失といった切り口から作品を探せます。
収録作品 Works
文芸誌での初出
単行本
- 001 2009 裏庭の穴 うらにわのあな 主婦の朝子は、幼い頃に母親が裏庭に何かを埋めるのを目撃したという記憶を、大人になっても抱え続けている。掘り返されないまま家族の足元に空いた「穴」のような記憶を軸に、平穏に見える家庭の日常の底に沈む鬱屈と、母と娘のあいだのほどけない結び目を描く。受賞作は2009年刊の作品集『霊降ろし』(文藝春秋)に収… 第103回 文學界新人賞
- 002 2009 霊降ろし れいおろし 『霊降ろし』は、死者や見えないものの気配を通じて、生者の記憶と喪失を描く田山朔美の小説です。霊的な題材は怪異そのものよりも、残された人が過去とどう向き合うかという問題に結びつきます。静かな不穏さのなかで、家族や信仰に近い感覚をたどる作品として整理できます。