いくた さよ

生田紗代

b.1981

略歴 Profile

群馬県出身。明治学院大学法学部在学中の22歳で文藝賞を受賞。その後も『それいゆ』など青春小説を中心に発表した。 このデータベースでは6作品を収録し、発表年は2003年から2010年に及びます。文藝賞の受賞作を含みます。主題や読み味では家族、孤独と疎外、不穏、記憶、清新といった切り口から作品を探せます。

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 2003 オアシス おあしす 初出・文藝 2003年冬季号 愛用の青い自転車を盗まれたフリーターの「私」は、呆然としたままそれを探す日々を送る。家には家事を放棄してしまった母と、その母に「パラサイト」されているOLの姉・サキ。女三人の奇妙な家族の均衡が、自転車の喪失を起点に少しずつあらわになっていく。母を疎みながら捨てられない娘たちの姿は「現代の新種の姥捨て… 家族母と子青春 第40回 文藝賞

単行本

  1. 001 2003 オアシス おあしす 単行本・河出書房新社 愛用の青い自転車を盗まれたフリーターの「私」は、呆然としたままそれを探す日々を送る。家には家事を放棄してしまった母と、その母に「パラサイト」されているOLの姉・サキ。女三人の奇妙な家族の均衡が、自転車の喪失を起点に少しずつあらわになっていく。母を疎みながら捨てられない娘たちの姿は「現代の新種の姥捨て… 家族母と子青春 第40回 文藝賞
  2. 002 2004 タイムカプセル たいむかぷせる 単行本・河出書房新社 過去にしまいこんだ感情や記憶を、現在の自分が開け直すようにたどる作品。若い人物の時間感覚を、懐かしさだけでなく、未来へ残してしまったものへの不安として描く。生田紗代のデビュー後の文脈では、青春の明るさと居場所のなさを同時に読む入口になる。 記憶青春家族
  3. 003 2005 まぼろし まぼろし 単行本・新潮社 母娘の確執を描く表題作と、実家に戻った娘の日常を描く「十八階ビジョン」を収める作品集。見えているはずの家族や故郷が、どこか「まぼろし」のように掴めなくなる感覚を、若い女性の視点から描く。日常の薄い不安と、過去から離れきれない心理が静かに重なる。 母と子家族記憶
  4. 004 2007 たとえば、世界が無数にあるとして たとえばせかいがむすうにあるとして 単行本・扶桑社 『たとえば、世界が無数にあるとして』は、別の可能性としての世界を想像しながら、自分の選択や関係を見つめる作品です。現実の生活に、もしも別の自分がいたらという寓話的な問いが差し込まれます。恋愛や孤独を、ひとつの世界だけでは説明しきれない揺れとして読むことができます。 アイデンティティ恋愛孤独と疎外
  5. 005 2009 ぬかるみに注意 ぬかるみにちゅうい 単行本・講談社 『ぬかるみに注意』は、足を取られる場所の感覚を、生活や人間関係の抜け出しにくさと重ねる生田紗代の作品です。題名は注意を促す標識のようですが、人物はむしろそのぬかるみに近づいてしまいます。恋愛や家族の問題を、湿った不安として読む作品です。 恋愛家族孤独と疎外
  6. 006 2010 それいゆ それいゆ 単行本・角川書店 それいゆは、生田紗代による2010年発表の作品です。単行本は角川書店(2010年)。