げんげつ

玄月

b.1965

略歴 Profile

大阪市生野区出身。在日朝鮮人2世の両親を持つ。大阪市立南高等学校卒業後、ビアレストラン・町工場手伝い等を経て大阪文学学校に在籍。1999年「蔭の棲みか」で第122回芥川賞を藤野千夜と同時受賞。現在は大阪芸術大学教授。大阪南船場で文学バー「リズール」を経営した。在日コリアンが暮らす大阪の下町を舞台にした作品で知られる。 このデータベースでは4作品を収録し、発表年は1999年から2005年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では不穏、共同体、在日、移民と越境、噂といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1999 蔭の棲みか かげのすみか 初出・「文學界」1999年11月号 『蔭の棲みか』は、大阪の在日朝鮮人集落を舞台に、最古参の住人ソバンの人生と共同体の日常を描く作品です。戦争で手首を失ったソバンの記憶、家族と集落の関係、事件の気配が重なり、個人史と地域史が交差します。在日文学の系譜に連なりつつ、生活の場の細部から重い歴史を立ち上げる点が読みどころです。 移民と越境戦争家族 第122回 芥川賞
  2. 002 2005 山田太郎と申します 初出・単行本(文藝春秋、2005年6月刊行)。初出誌は今回未確定のため単行本年を year に採用。 『山田太郎と申します』は、玄月が文藝春秋から刊行した短篇集です。ありふれた名を持つ山田太郎という人物が、場所ごとに場の秩序を揺らし、周囲の人びとの当惑や欲望を浮かび上がらせます。緊張感とユーモア、現実感と倒錯感が混じり合う玄月らしい作品集です。 奇妙な日常匿名性当惑
  3. 003 2005 異物 いぶつ 初出・「群像」2005年2月号掲載(NDLサーチ記事情報で確認)。 玄月の中期単行本。NDLでは単行本と雑誌初出記事の双方が確認できる。 在日周縁共同体

単行本

  1. 001 2000 蔭の棲みか かげのすみか 単行本・文藝春秋 『蔭の棲みか』は、大阪の在日朝鮮人集落を舞台に、最古参の住人ソバンの人生と共同体の日常を描く作品です。戦争で手首を失ったソバンの記憶、家族と集落の関係、事件の気配が重なり、個人史と地域史が交差します。在日文学の系譜に連なりつつ、生活の場の細部から重い歴史を立ち上げる点が読みどころです。 移民と越境戦争家族 第122回 芥川賞
  2. 002 2000 悪い噂 わるいうわさ 単行本・文藝春秋 芥川賞受賞作『蔭の棲みか』と近い時期に刊行された玄月の初期単行本。 在日共同体
  3. 003 2005 山田太郎と申します 単行本・文藝春秋 『山田太郎と申します』は、玄月が文藝春秋から刊行した短篇集です。ありふれた名を持つ山田太郎という人物が、場所ごとに場の秩序を揺らし、周囲の人びとの当惑や欲望を浮かび上がらせます。緊張感とユーモア、現実感と倒錯感が混じり合う玄月らしい作品集です。 奇妙な日常匿名性当惑
  4. 004 2005 異物 いぶつ 単行本・講談社 玄月の中期単行本。NDLでは単行本と雑誌初出記事の双方が確認できる。 在日周縁共同体