ふじさわ しゅう

藤沢周

b.1959

略歴 Profile

新潟県内野町(現・新潟市西区)生まれ。法政大学文学部日本文学科卒。書評誌編集者を経て1993年「ゾーンを左に曲がれ」でデビュー。1998年「ブエノスアイレス午前零時」で第119回芥川賞を受賞。2004年より法政大学教授。孤独と身体感覚を抒情的かつハードボイルドに描く作風で知られる。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1998年から2009年に及びます。芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では緊張感、孤独と疎外、硬質、才能、痛切といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1998 ブエノスアイレス午前零時 ぶえのすあいれすごぜんれいじ 初出・「文藝」1998年夏季号(河出書房新社) 『ブエノスアイレス午前零時』は、雪深い故郷へ戻った青年と、過去に横浜で生きてきた盲目の老女の出会いを描く短篇です。温泉旅館という閉じた場所に、タンゴと異国の都市への憧れが差し込むことで、老い、記憶、失われた時間が濃く浮かび上がります。抑えた筆致とハードボイルドな感触が、深夜の一場面に人生の余白を凝縮… 老い孤独と疎外地方 第119回 芥川賞
  2. 002 2009 武曲 むこく 初出・「文學界」2009年6月号より連載開始、2011年9月号に最終回(NDLサーチ記事書誌で確認)。 『武曲』は、剣道をめぐる身体と言葉のせめぎ合いを描く藤沢周の長篇です。剣を教える男と、無自覚な才能を持つ少年が出会うことで、暴力、継承、父性、才能への恐れが浮かび上がります。武道小説の枠組みを使いながら、身体の奥に沈む痛みを純文学的な密度で描きます。 武道暴力才能

単行本

  1. 001 1998 ブエノスアイレス午前零時 ぶえのすあいれすごぜんれいじ 単行本・河出書房新社 『ブエノスアイレス午前零時』は、雪深い故郷へ戻った青年と、過去に横浜で生きてきた盲目の老女の出会いを描く短篇です。温泉旅館という閉じた場所に、タンゴと異国の都市への憧れが差し込むことで、老い、記憶、失われた時間が濃く浮かび上がります。抑えた筆致とハードボイルドな感触が、深夜の一場面に人生の余白を凝縮… 老い孤独と疎外地方 第119回 芥川賞
  2. 002 2012 武曲 むこく 単行本・文藝春秋 『武曲』は、剣道をめぐる身体と言葉のせめぎ合いを描く藤沢周の長篇です。剣を教える男と、無自覚な才能を持つ少年が出会うことで、暴力、継承、父性、才能への恐れが浮かび上がります。武道小説の枠組みを使いながら、身体の奥に沈む痛みを純文学的な密度で描きます。 武道暴力才能