いけざわ なつき

池澤夏樹

b.1945

略歴 Profile

北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部中退。詩人として出発し1975年にギリシャへ移住。1987年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。沖縄・フランス等を転居しながら世界文学の翻訳・編纂にも取り組む国際派の小説家。 このデータベースでは2作品を収録し、発表年は1987年から1993年に及びます。芥川賞、谷崎賞の受賞作を含みます。主題や読み味では芸術と表現、孤独と疎外、死と喪失、清新、静謐といった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 1987 スティル・ライフ すてぃる・らいふ 初出・「中央公論」1987年10月特大号(第102年第12号)。単行本は1988年・中央公論社刊 『スティル・ライフ』は、染色工場で働く「ぼく」と、世界を少し離れた位置から見ている佐々井との交流を描く短篇です。大きな事件よりも、労働、会話、都市の時間の中で、世界が静かにつながって存在している感覚を描きます。透明感のある文体と、孤独を否定しない清澄な肯定感が読みどころです。 孤独と疎外芸術と表現一人称 第98回 芥川賞
  2. 002 1993 マシアス・ギリの失脚 ましあす・ぎりのしっきゃく 初出・書き下ろし。1993年6月新潮社刊(純文学書下ろし特別作品)。 『マシアス・ギリの失脚』は、池澤夏樹が第29回谷崎潤一郎賞を受賞した長篇です。既存データでは、赤道近くの架空の島国を舞台に、独裁的権力者をめぐる政治的陰謀と日本からの慰霊団行方不明事件を重ねる作品として整理されています。中央公論新社公式で受賞事実と新潮社刊であることを確認できますが、梗概細部は主に二… 戦争死と喪失三人称・多視点 第29回 谷崎賞

単行本

  1. 001 1987 スティル・ライフ すてぃる・らいふ 単行本・中央公論社 『スティル・ライフ』は、染色工場で働く「ぼく」と、世界を少し離れた位置から見ている佐々井との交流を描く短篇です。大きな事件よりも、労働、会話、都市の時間の中で、世界が静かにつながって存在している感覚を描きます。透明感のある文体と、孤独を否定しない清澄な肯定感が読みどころです。 孤独と疎外芸術と表現一人称 第98回 芥川賞
  2. 002 1993 マシアス・ギリの失脚 ましあす・ぎりのしっきゃく 単行本・新潮社 『マシアス・ギリの失脚』は、池澤夏樹が第29回谷崎潤一郎賞を受賞した長篇です。既存データでは、赤道近くの架空の島国を舞台に、独裁的権力者をめぐる政治的陰謀と日本からの慰霊団行方不明事件を重ねる作品として整理されています。中央公論新社公式で受賞事実と新潮社刊であることを確認できますが、梗概細部は主に二… 戦争死と喪失三人称・多視点 第29回 谷崎賞