たかはし ひろき

高橋弘希

b.1979

略歴 Profile

1979年青森県十和田市生まれ。文教大学卒。予備校講師・ロックバンド活動を経て、2014年「指の骨」で第46回新潮新人賞を受賞してデビュー。2017年『日曜日の人々』で第39回野間文芸新人賞受賞。2018年「送り火」で第159回芥川賞受賞。戦争や暴力を静謐な文体で描く作風で知られる。 このデータベースでは7作品を収録し、発表年は2014年から2025年に及びます。新潮新人賞、野間新人賞、芥川賞の受賞作を含みます。主題や読み味では痛切、不穏、暴力、戦争、息苦しいといった切り口から作品を探せます。

出典 Sources

収録作品 Works

文芸誌での初出

  1. 001 2014 指の骨 ゆびのほね 初出・「新潮」2014年11月号 太平洋戦争中の南方戦線で負傷した一等兵の「私」が、臨時野戦病院で過ごす日々を語る戦争小説。食料の調達、戦友の死、退避を余儀なくされる状況を通じて、戦場の空白と狂気が描かれる。身体の損傷と形見としての骨が、忘れられた戦場の記憶を呼び戻す。静かな語りのなかに、死が日常化した場所の異様さがにじむ。 戦争身体死と喪失 第46回 新潮新人賞
  2. 002 2017 日曜日の人々(サンデー・ピープル) にちようびのひとびと さんでー ぴーぷる 初出・「群像」2017年6月号、2017年8月講談社より単行本刊行 『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』は、死に惹かれる心や自傷、摂食、不眠といった切迫した声を、複数の断片として響かせる青春小説。講談社は「他者に何かを伝えること」が救いになりうるのではないかという問いを掲げ、他者へ届く/届かない声を作品の中心に置いている。硬質で鋭い言葉の連なりが、孤独と希求を同時… 青春孤独と疎外身体 第39回 野間新人賞
  3. 003 2018 送り火 おくりび 初出・「文學界」2018年5月号 東北の小さな中学校へ転校した少年が、土地の集団に馴染んでいく過程で、同級生たちの危うい力関係に巻き込まれていく。表面的な適応の裏に、暴力と同調圧力が蓄積していく構造を描く作品。閉じた学校空間の息苦しさと、少年たちの均衡が崩れる瞬間が読みどころになる。土地の祭礼や遊びの気配が、成長物語の明るさではなく… 青春暴力同調圧力 第159回 芥川賞

単行本

  1. 001 2014 指の骨 ゆびのほね 単行本・新潮社 太平洋戦争中の南方戦線で負傷した一等兵の「私」が、臨時野戦病院で過ごす日々を語る戦争小説。食料の調達、戦友の死、退避を余儀なくされる状況を通じて、戦場の空白と狂気が描かれる。身体の損傷と形見としての骨が、忘れられた戦場の記憶を呼び戻す。静かな語りのなかに、死が日常化した場所の異様さがにじむ。 戦争身体死と喪失 第46回 新潮新人賞
  2. 002 2015 朝顔の日 単行本・新潮社 『朝顔の日』は、高橋弘希が2015年に新潮社から刊行した小説作品です。書誌は出版社公式、NDLサーチ、Books/JPRO、Amazonの商品ページ等で確認しました。 戦争記憶暴力
  3. 003 2017 日曜日の人々(サンデー・ピープル) にちようびのひとびと さんでー ぴーぷる 単行本・講談社 『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』は、死に惹かれる心や自傷、摂食、不眠といった切迫した声を、複数の断片として響かせる青春小説。講談社は「他者に何かを伝えること」が救いになりうるのではないかという問いを掲げ、他者へ届く/届かない声を作品の中心に置いている。硬質で鋭い言葉の連なりが、孤独と希求を同時… 青春孤独と疎外身体 第39回 野間新人賞
  4. 004 2017 スイミングスクール 単行本・新潮社 『スイミングスクール』は、高橋弘希が2017年に新潮社から刊行した小説作品です。書誌は出版社公式、NDLサーチ、Books/JPRO、Amazonの商品ページ等で確認しました。 戦争記憶暴力
  5. 005 2018 送り火 おくりび 単行本・文藝春秋 東北の小さな中学校へ転校した少年が、土地の集団に馴染んでいく過程で、同級生たちの危うい力関係に巻き込まれていく。表面的な適応の裏に、暴力と同調圧力が蓄積していく構造を描く作品。閉じた学校空間の息苦しさと、少年たちの均衡が崩れる瞬間が読みどころになる。土地の祭礼や遊びの気配が、成長物語の明るさではなく… 青春暴力同調圧力 第159回 芥川賞
  6. 006 2023 叩く 単行本・新潮社 『叩く』は、闇バイトに近い強盗事件の現場から始まる表題作を中心に、日常に潜む暴力や取り返しのつかなさを描く短篇集です。新潮社公式ページは、表題作のほか、妻に去られた夫、海に消えた父を待つ娘など「隣の人生」を浮かび上がらせる作品集として紹介している。さえない人物の煩悶、地方や開発の影、震災後の喪失が並… 暴力現代社会震災
  7. 007 2025 子供部屋同盟 単行本・東洋経済新報社 『子供部屋同盟』は、高橋弘希が2025年に東洋経済新報社から刊行した長篇小説です。出版社公式は、復讐代行組織を軸にした世直しエンタメとして紹介し、社会の悪と疎外された人々のルサンチマンをポップでスリリングな活劇へ変換している。勧善懲悪の爽快さの奥に、復讐の感情や孤立の切なさを覗かせる点が読みどころで… 復讐社会のひずみ孤独と疎外